ものづくり● 分子動力学シミュレーションによる高分子の粘弾性変形機構の解明● 高分子?複合材料の粘弾性特性評価● 褥瘡の進展機序に関する有限要素解析● エントロピー評価に基づく材料の余寿命評価法の開発55【最近の研究テーマ】産業界へのアピールポイント実用化例?応用事例?活用例坂井 建宣(サカイ タケノブ) 教授大学院理工学研究科 機械科学部門 生産科学領域Acoustic Emission 技術の概要キーワード アコースティック?エミッション 材料力学 非破壊検査 破壊解析 複合材料 生体音 周波数解析● 振動?音さえあれば、どの分野にも適用可能。● センサーさえつけることができれば、音響評価が可能。● 小型デバイス?無線化なども可能。● 評価項目と周波数の関係を明らかにできれば、現象を解明できる。● 振動発生時の状態を把握し、原因を特定することができる。● 稼働中の装置振動評価による製品の品質評価● 関節音を利用した変形性膝関節症患者の疾患評価● 胸部表面振動分布評価による三尖弁の位置標定● 複合材料のトランスバースクラック形成挙動評価● 複合材料の損傷モード評価Acoustic Emission(AE: 音響放出)技術は、例えば材料内部のき裂?摩擦?漏れの音だけでなく、生体の音、例えば関節音などの音を検知することによる非破壊検査技術で、様々な分野(建築?土木?加工?医療?材料評価など)において用いられています。AE 法は材料中で発生する音(AE音)を表面に設置した AE センサーにて検出する、いわゆる地震と地震計のような関係です。ですので、地震と同様に、複数の地震計の情報から、AE 音発生位置、音の強度、音の高さ(周波数)などの情報が得られます。AE 波形の持つ周波数特性は、損傷の種類を表すといわれており、当研究室では、炭素繊維強化複合材料(CFRP)を中心とした損傷蓄積挙動評価を行っています。損傷の発生する状況を材料力学的な解釈だけでなく、熱力学的解釈を行うことで、エントロピー評価に基づく余寿命評価も行っています。音を聞けば状態がわかる!
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